孤独死の特殊清掃費用と、業者選びについて

孤独死が起こった際の流れと、特殊清掃費用

今回は、孤独死が起こった場合に、まず何をすべきなのか?、そして特殊清掃(消臭)と費用について述べてゆきたいと思っております。
今回は、主に清掃(特殊清掃)やその費用について記述をしたいと思っているので、起こった際にすべき事は、以下に簡単に述べてゆきます。

まずは孤独死を発見した場合や、連絡が来た場合についてですが、基本的には
①発見した場合は警察に連絡、
②通報を受けた場合は、警察に行き、遺体確認(又は腐敗が酷い場合はDNA鑑定)とご遺体の引き取り
③葬儀と火葬の準備 ④死亡届の届け出と、世帯主の変更届等、⑤部屋の清掃(特殊清掃)と遺品整理
⑥遺産相続に関わる名義変更
などをやる事になります。
(*詳しくは、当HPの別コラム「孤独死に直面した場合にすべき事」をご参照ください。)

次いで、部屋の清掃(特殊清掃)と費用についてですが、まずは清掃(特殊清掃)の内容について簡単に述べてゆきます。
基本的には特殊清掃は、ご遺体の体液付着物の撤去と消臭ですが、死臭は衣類や壁など、部屋の中の「物」に強烈に付着します。
よって、まずは家財撤去後をして部屋に何もない状態で消毒や消臭作業を実施したほうが効果的なので、先に家財の撤去をする場合が多くなります。
ただ、故人の遺産(預貯金や不動産、株式、家、自動車、保険、年金、公共料金の名義変更、カード、デジタル遺産、負債など)で何があるのかを把握する必要がある場合は、特殊清掃業者に先に体液が付着した汚染物を撤去してもらい、とりあえず部屋の中に入れる状態で、屋内の必要物を発見する遺品整理を行います。
ただこの場合、死臭は当然残っており、撤去する前の約70%減くらいなので、マスクや鼻への詰め物が必要でしょう。
また、先に1回業者が入るので、その際の人件費が余計にかかります。(人件費は、車両代など含めて、1人3万円前後が普通です。)
遺品整理が終わったら、家財撤去後に、特殊清掃に入ります。

 

特殊清掃の費用が変わる点について

ついで、特殊清掃の費用ですが、実は相場で幾らと言うモノではありません。
これは無くなった個所と、発見までの日数、体液の浸透具合、清掃後の部屋をどうするのか?よってかなり手間が変わり、金額も変わるからです。

少し説明を致しますと、例えば

①亡くなった場所がベッドの上
②部屋の戸は閉めたままで、他の部屋に死臭が漏れておらず、
③部屋にある家財は少ない
④発見されるまでの期間も短く、
⑤気温も低い時期で、
⑥体液はベッドマットに留まり、床に垂れていない状態の場合、

ベッドマットを廃棄し、死臭が付いた部屋全体の清掃、消毒、消臭をするだけなので、清掃代は安く済みます。(廃棄代も入れて約10~15万円位)

逆に、高くなる場合は、先の例の逆です。

①亡くなった場所が部屋と部屋の敷居等をまたぐ場所
②戸は開いており、家中に死臭が充満
③部屋の中は家財やゴミが大量にある
④発見されるまで何カ月もかかった
⑤発見されるまでに気温の高い時期があったり、冬でも暖房や電気カーペット、電気毛布を使用していた
⑥体液は大量に流れ出し、タンスやゴミの下に広がり、敷居や床と壁の隙間から床下に漏れ出している場合

こういった場合は、非常に清掃範囲が広く、清掃にかける手間も非常に膨大になり、清掃代や廃棄代が高くなります。
孤独死の統計では、家財撤去費用の平均は約21万円ですが最大では170万円(ゴミ屋敷含む)で、高い金額には特殊清掃の費用も入っていると思います。(*詳しくは、当HPの別コラム「孤独死 (統計からの抑止策、退去費用について)」をご参照ください)

また、その部屋又はその家をその後どうするのか?によっても変わってきます。
どういうことか?と言いますと、賃貸物件の場合は原状回復をしなければなりませんが、持ち家の場合、清掃をして誰か遺族が住むのか、それとも解体して売るのかで、酷い場合でも金額を安くする事も出来ると言う事なのです。(*詳しくは、当HPの別コラム「孤独死が発生した後の住居(家屋・土地・賃貸物件)の対応について」をご参照ください。)

よって特殊清掃の費用については、まずは業者に連絡し、見積を取ってもらわないと正直金額は判らないのです。
特に孤独死の場合、警察からの立ち入り禁止や、状態が酷く”中に入らない方が良い”と言われる時があり、遺族も部屋の中の状況を把握していない場合が多く、電話で金額を聞いても上記のように漠然とした金額しか判りません。

特殊清掃業者 選び方ポイント

最後にどんな業者を選べばよいのか?という特殊清掃業者を選ぶポイントについて述べてゆきます。
特殊清掃は、その都度、状況や費用面などを考慮し、薬品、清掃、撤去方法など、毎回工夫をしないと解決できない様々な現場で溢れています。
特殊清掃は、場数と技術力による経験値で、業者のスキルは全く違うのです。
正直私も、初めの頃は本当に迷い、何度も方法を模索し苦しんだ時期が在りました。

よって「特殊清掃御者を選ぶポイント」ですが
①ホームページに特殊清掃の現場のビフォアアフターが多数掲載されているのか?(=経験は沢山あるのか?)
②グーグルマップの口コミ投稿を見る。
③電話の対応は良いのか?

④見積時に、亡くなった場所の状況以外(賃貸契約書の中身、この家をその後どうするのか?)などを質問し、状況に併せて清掃撤去費用を安くする提案(方法)を提示してくれるのか?
をポイントとしてください。

 

まとめ

以前、こんなことが在りました。
実家の庭でお父様が転倒したはずみに亡くなり、死後2カ月経過した状態で、他社が特殊清掃を実施した案件です。
清掃後、庭の臭いが酷く残っており、お客様が「どうなっているのか?これ以上臭いは取れないのか?」と詰問すると「コンクリート部分に体液が浸透しており、これを撤去しないと臭いが取れない」という返答で、後日このコンクリートの撤去費用で36万の見積もりを出された。いう話を伺いました。
この際、お客様はこの会社の対応があまりに酷いので、「特殊清掃をやった事はあるのですか?」と質問すると「私は初めてです」と返答したという事でした。
もちろんこれを聞いた際、私は絶句しました。
この会社は全国展開で、ホームページにも「特殊清掃」の文字があったので、お客様は何も疑いなく依頼をされたのですが、実は全国展開に見せかけて、色々な地域の業者と提携し、事務所はマンションの一室で中には何もなく、住所だけホームページに載せているという業者がこの業界には居るのです。
もちろん、提携している業者のレベルが高ければ良いのですが、こういった場合レベルはベラバラで、酷い場合は、先のように「私は初めてです。」という驚くようなことが在るのです。
金額は2の次とは申しませんが、臭いが消えず、現場も回復できず、別の業者に依頼するなど2重にお金を支払わないようにする事も重要だと思います。

特殊清掃でお困りの際は、是非「こころテラス東海」にご相談ください。
沢山の経験で得た可能な限りのスキルを駆使して、お客様の側に立ち対応いたします。

(以下の青字をクリックすると専用ホームページに移動します。)
①遺品整理・生前整理専用ホームページ https://www.cocoroterrace-ihinseiri.com/lp/
②ゴミ屋敷清掃・汚部屋清掃専用ホームページ https://www.cocoroterrace-seisou.com/lp1/
③特殊清掃専用ホームページ https://www.cocoroterrace-seisou.com/lp2/
(*運転中や、他の見積で電話が取れないことが有ります。この場合、後程090-8670-9191よりお掛け直しを致します)

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