遺品・生前整理業者を選ぶポイント

遺品・生前整理業者を選ぶポイントとその内容について

今回は、遺品整理・生前整理の際の業者を選ぶポイントを書いてゆきます。
まずお客様は、金額の事が気になるようですが、見積時に安くても、後から高価な追加請求をされたりすることもあるので、まずは金額の前に業者を選ぶポイントが重要になります。
最初は、インターネットで業者のホームページ(以下HP)を見て探すのですが、お客様から聞く声は「沢山ありすぎて、よく見ないと本当に分からなかった。」というお声をよく聴きます。
そこで、様々なポイントについて記述いたします。

1)HPに作業実績が多数掲載されているのか?

本当に人気があり、評判の良い業者は、多数の案件をやっており、それぞれの作業実績(ビフォアアフター-)を載せています。
これが重要なのは、こなした案件数が多い事の安心の他に、作業案件の写真から、自分の家の家財の量と比較し、大体同じぐらいの量の案件の金額を参考に出来るからです。

2)HPの代表挨拶や、社員紹介等の文章がきちっとしているのか?

身なりはもちろん、HPの文章がおかしかったり、明らかに内容がふざけている場合は、その業者は避けたほうが良いでしょう。

3)おすすめや口コミ、評判、TV出演、新聞掲載を確認する。

幾つかの業者を紹介している「比較サイト」のおすすめを参考にしたり、グーグルマップから検索してその業者の口コミを確認し、お客様が書いた内容を見ると良いでしょう。
その業者のホームページに口コミの様な物が掲載されている場合もありますが、これは信用しない方が良いでしょう。
また、その業者がTVや新聞、雑誌などに過去掲載されていたのかどうかも重要です。
TVや新聞に出る業者は、基本的に違法な業者が少ないからです。

4)法に沿った廃棄をする業者を選ぶ

基本的に、その市町村の「一般廃棄物収集運搬業」許可が無いと、不要物やゴミを積んで、廃棄代を取ることは出来ません。
遺品整理・生前整理業者の約9割以上は、不法に積載し、産業廃棄物や、山などへ不法投棄する違法業者です。
これは「一般廃棄物収集運搬業」の許可は、まず取得できないので、本来ゴミを自らのトラックに積み込んで運んだり、運賃や廃棄代を取る事自体が違法なのです。(*名古屋市は、2008年以降、1件も許可を出していない=最高裁の判例で、新規で出す事自体かなり制限されている)
見積時に廃棄の方法の提示をせず、見積書に廃棄代が書き込んである場合等は、まず違法業者なので、注意が必要です。
こういった時には、その市町村の許可を持っているのかを確認するために、「一般廃棄物収集運搬業許可証」のコピーを見せてもらうようにしましょう。
きちんと許可を取得している業者は許可証のコピーを必ず持ち歩いています。
私共のお客様の中にも過去に違法業者に頼んでしまい、結果、捨てられた廃棄物の中なら住所が入った手紙などからお客様の所に「撤去命令」が来て、泣く泣く再度廃棄代を支払った方が何人も居ました。
不法投棄は、業者も罰せられますが、排出者つまりお客様にも責任が掛かるので、ここは本当に注意が必要です。

5)買取をしている業者を選ぶ

これは違法業者は、分別せずにトラックに積み込み、不法投棄する事から作業が早いのが特徴なのですが、逆に分別しないので、買取をしていない所が多いからです。
但し、ゴミを不法に投棄する言い分として「不要物を全て買取ります」という業者が居りますが、これは買い取った事で、ゴミではなく有価物という事になるので、先の一般廃棄物収集運搬業許可が無くても不要物を運べるという屁理屈の為なのですが、買い取った物に含まれる生ごみやリサイクル不可品は有価物ではないので、こういった業者は、過去多数警察に捕まっております。
話を戻しますが、買取している業者は、分別の際に、買い取れる物、買い取れない物を分別し、更に買い取れない物を可燃ゴミ、不燃ゴミ、粗大ゴミなどに分けるので、細かく物を見ています。
分別時に細かくみる業者は、捜索物やお客様が取り忘れた重要物(例:金銭、印鑑、写真、証券等)も見つけてくれますし、頼めば借金が無いかどうか請求書なども取り分けてくれます。

6)清掃や片付け、作業範囲を説明してくれる業者を選ぶ

遺品・生前整理業者には、個別清掃(キッチン周り、トイレ、浴室、床等)の清掃をしていない業者も沢山います。
またペットボトルや缶、缶詰めなどの中身出しをしない業者も居ます。
エアコンの撤去や、市営住宅などで多い浴槽、湯沸かしなどの撤去が出来ない業者も居ます。
特殊清掃を兼業している遺品・生前整理業者は、ハウスクリーニングはもちろん、撤去作業も出来る事から、経験している案件数も多数ですし、お客様の要望に沿ってくれる可能性が高い業者と言えます。

7)取得している資格を確認する。

ホームページの会社案内に、取得資格が掲載されています。
一般廃棄物収集運搬業、産業廃棄物収集運搬業、古物商等です。
また、特殊清掃に必要な「解体工事の許可」が載っていない場合は、違法業者です。
これらの資格が掲載されていない場合は、その業者を避けたほうが良いでしょう。

 

8)相場

実は、遺品整理・生前整理業者の見積は、基本的に不要物や分別する家財量で、トラック何杯分あり、何人必要で、何日かかるのか?を見るので、物が多いほど高くなり、少なくなるほど安くなります。
大体、1立方メートル換算で、約8000円~1万円が相場です。(量が同じでも、物数が少ない場合は、分別に手間がかからないので安くなります。)
業者のHPには「業界最安値」とか「安さで勝負」なんてことが載っていても、これに騙されてはいけません。
先日も、愛知県のある業者が「10万円でやります」と言って仕事を受け、作業後の請求の時には「40万」請求され、挙句の果てには「お前の所の量が増え、他のお客様に迷惑を掛けたから、高くなった。」「現金が無いなら、カードを出せ」と言って、恐喝と不法投棄で警察に捕まりました。

 

9)事前に請求金額が高くなる場合を説明してくれる業者を選ぶ。

先にも書きましたが、見積が安くても、実際の請求時には、何からの理由を付けて高くする業者が居ます。
でもこれは見積時に、不要物の総量を見誤ったのは業者ですし、自分の見誤りをお客様の金額に転嫁するというのは、おかしな事なのです。(但し、お客様自身が作業日に追加をされ、追加によりかなりの量が増えた場合は、別。)
良い業者は、どういった場合に見積金額よりも高くなるか説明をきちんとしてくれます。
また、先の買取をしている業者は、見積時には買取品を全て見れない事から、作業後に後買取をしてれくるので、見積時よりも金額が安くなる場合はほとんどなので、こういった業者を選ぶと良いでしょう。

上記9つ以外にも、車の売却や、不動産売却、解体作業、税理士、司法書士、寺院などと連携をしているかどうかも確認してみると良いでしょう。

まとめ

遺品整理業者は、一見ハードルが低く見える事から、毎年10000万社が誕生し、翌年5000社が倒産する業界です。
また、他の業種と並行して営んでいる業者もいますので、各社対応範囲が違うという点もあります。
上記のポイントを参考にしながら、実際の見積時に様々な質問をして、業者を決めると良いでしょう。

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