突然死の原因と防止について

冬は突然死の多い季節です。

今年は、本当に寒い日が続きますので、今回は浴室でのヒートショックなどを含む突然死防止の意味も込めて突然死の原因や場所について少し記述したいと思っております。

まずは、他の資料からの抜粋です。

1)孤独死が起きてしまう原因として多いものは何でしょうか?(上位3位選択)

1位:持病の悪化 64.9%
2位:自然死 60.3%
3位:心筋梗塞などの突然死 58.1%
4位:自殺 50.3%
5位:ヒートショック 36.7%

2)孤独死現場として多いところはどこでしょうか?(上位3位選択)

1位:寝室 77.5%
2位:風呂場 64.1%
3位:リビング 55.6%
4位:脱衣所 49.4%
5位:玄関先 28.9%

 

まとめ(原因と防止について)

上記のアンケートは、当てはまる上位3位を各人に選択してもらう形式なので各順位の数値も大きく単純に足し算は出来ませんが、私ども特殊清掃御者が体験した亡くなっている場所で多いと思う場所は、脱衣所から浴室とトイレです。

もちろん、布団の中や、リビングなど様々な場所でもお亡くなりになったケースはありますが、先の「2)孤独死現場として多いところはどこでしょうか?」の部分を見ても分かるように脱衣所と浴室はかなりの数値になります。

冬は寒いので、衣類の脱いだ際に血圧が下がり、お風呂に入る事により、急激に血圧が上がるので、心筋梗塞や脳梗塞が増えてしまうのです。(ヒートショック)
またトイレも同様です。
ズボンを脱ぎ、寒い便座に座り、いきむ際に血圧が上がるので、同様に心筋梗塞や脳梗塞が増えてしまいます。
アンケートの5位に玄関先とありますが、心筋梗塞や脳梗塞をトイレで発症し、ふらふらとトイレを出た廊下(つまり玄関)で倒れてしまう方も多く、それで玄関先という答えが多くなっているような気がします。

最後にヒートショック等を含む心筋梗塞や脳梗塞の予防方法ですが、

①冬は、お風呂に入る前に、脱衣所をセラミックヒーター等で温めておく。(電気ヒーターやストーブは火災の危険性があるので、火の出ない物を使う)
②お風呂に入る際は、1分以上の半身浴で、ゆっくり湯につかり急激に血圧を上げない工夫をする。
③トイレの便座も温度調整が出来る物を使う

等の対応をしても良いでしょう。
いずれにしても、普段からソックス等を履き、体を冷やさず、血圧が上下が大きくならないように生活してゆくことが大切です。
最強寒派波の到来中です。皆様お気を付けください。

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