ゴミ屋敷でも遺品整理！スムーズに進めるための手順とプロに依頼する判断基準を紹介！

2024.08.08

故人の遺品整理を任された方へ、特にゴミ屋敷状態の部屋を見て「どこから手をつければ良いのか」「何をどのようにすれば良いのか」と不安を感じているかもしれません。
遺品整理は、故人との別れを乗り越え、新たな章を始めるための重要なプロセスです。

 

しかし、ゴミ屋敷状態の部屋では、そのプロセスが困難なものになる可能性があります。
この記事では、遺族がスムーズに遺品整理を進めるための知識をご紹介します。
ゴミ屋敷状態の遺品整理の手順、注意点、そしてプロに依頼する判断基準を具体的に解説しますので、ぜひ参考にしてください。

 

□ゴミ屋敷遺品整理の手順

 

高齢者の自宅がゴミ屋敷状態になる原因は、心身機能の低下や病気による影響、そして長年培ってきた価値観が複雑に絡み合っているケースが多いです。

 

まず、年齢を重ねると、体力や気力が衰え、こまめな掃除が難しくなることがあります。
認知症やセルフネグレクト、ためこみ症などの疾患は、ゴミ屋敷状態を招く要因となります。
過去の思い出の品や家族の生活用品への執着心から、ものを捨てられない方も少なくありません。

 

ゴミ屋敷状態の部屋の遺品整理は、一般の遺品整理とは異なる難易度です。
スムーズに進めるためには、以下の手順を踏む必要があります。

 

1:遺品整理のリーダーとスケジュールを決める

 

まず、遺品整理のリーダーを決めることが重要です。
遺品整理は、故人の財産の処分にあたるため、相続の意志がある方全員で進めなければなりません。

 

リーダーが決まれば、スケジュールを立てます。
「●月●日までに作業を終わらせる」という目標を設定し、そこから逆算して、いつ何をするか計画を立てましょう。

 

2:遺品整理・片付けに必要なものを準備する

 

ゴミ屋敷の遺品整理では、通常の片付けよりも多くの道具が必要です。

 

・ゴミ袋
・マスク
・エプロン
・ゴーグル
・軍手
・作業靴
・掃除用具
・洗剤・殺虫剤
・ダンボール
・ひもやガムテープ

 

これらを事前に準備することで、作業をスムーズに進められます。

 

3:残しておくもの・リサイクルに出すもの・処分するものに仕分ける

 

亡くなった方の所有物を、以下の3つに仕分けます。

 

・残しておくもの:形見分けする品、相続財産、貴重品など
・リサイクルに出すもの:テレビ、家具など
・処分するもの:生ゴミ、燃えるゴミなど

 

仕分けの際には、判断に迷うものもあるかもしれません。
一度保留にして、後からじっくり考えるようにしましょう。

 

4:ゴミを処分する

 

仕分けが終わったら、不要なゴミを処分します。
ゴミの分別ルールは地域によって異なるため、事前に確認が必要です。

 

5:部屋を掃除する

 

ゴミを処分したら、部屋を掃除します。
汚れがひどい場合は、専門会社に依頼するのも良いでしょう。

□遺品整理をスムーズに進めるためのポイント

 

ゴミ屋敷状態の遺品整理をスムーズに進めるためには、以下の4つのポイントを意識しましょう。

 

1:残すものの優先順位を考えておく

 

「基本的に捨てるもの」「あとで取捨選択するもの」「絶対に残すもの」といった、大まかな分類で良いので、事前に優先順位を決めておくと、作業がスムーズになります。

 

どうしても捨てられないものがある場合は、一旦保留にして、最後に取捨選択をするようにしましょう。

 

2:不用品の処分方法を確認しておく

 

不用品の処分方法も事前に確認しておくことが重要です。
ゴミの収集日や粗大ごみの捨て方など、地域によってルールが異なるため、注意が必要です。

 

3:片付ける部屋の順番を決めておく

 

複数の部屋がある場合は、どの部屋から片付けるか順番を決めることが大切です。

 

おすすめは、玄関、リビング、各部屋、トイレ、キッチン、洗面所の順です。

 

キッチンや洗面所は、他の場所を掃除する際に水をくむ可能性があり、最初に掃除しても汚れてしまう可能性があります。

 

トイレも、作業中に使う可能性があるため、なるべく後回しにすることをおすすめします。

 

4:まずは足場を確保してから進める

 

足元がゴミだらけだと、危険なものを踏んでしまったり、作業中に足を滑らせたりする危険性があります。

 

安全靴を履く、足元を保護しながら作業を進めましょう。

 

遺族だけで遺品整理をするのは、体力的に、精神的に、非常に負担が大きいです。
以下のような場合は、プロの遺品整理会社に依頼することを検討しましょう。

 

1:物量の多さ

 

部屋に物が溢れていて、自分たちで片付けるのが困難な場合

 

2:感情的な負担

 

故人の思い出の品を整理することが、精神的に辛すぎる場合

 

3:時間的余裕がない

 

遺族が仕事や家族の世話などで、遺品整理に十分な時間を割けない場合

 

4:健康上の問題

 

遺族に健康上の問題があり、遺品整理が難しい場合

 

プロに依頼することで、遺族は感情的な負担を軽減し、故人を偲ぶことに集中できます。

□まとめ

 

この記事では、ゴミ屋敷状態の遺品整理の手順、注意点、プロに依頼する判断基準について解説しました。

 

遺品整理は、故人との別れを乗り越え、新たな章を始めるための重要なプロセスです。
この記事が、少しでも皆さんの負担を軽減し、スムーズに遺品整理を進める助けになれば幸いです。
故人を偲ぶ気持ちに集中し、心穏やかに次のステージへ進んでいけるよう、ご自身のペースで、そして故人の想いを大切に、遺品整理を進めていきましょう。

 

当社では遺品整理やゴミ屋敷の清掃といった業務を行っております。
汚染物の廃棄や不用品の買取も請け負っておりますので、お気軽にお問い合わせください。