資源ごみで出す服の完全分別と回収ルール早わかり

2025.05.09

古着を捨てるのは容易ではありません。
分別方法が分からず、迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。
自治体によってルールが異なり、回収できない衣類の種類も様々です。
資源ごみとして服を正しく処理することで、環境保全にも貢献できます。
今回は、地域や素材別の分別方法、注意点、よくある質問などを網羅し、スムーズな処理をサポートします。
資源ごみとしての服の出し方に自信が持てるよう、分かりやすく解説していきます。

 

資源ごみの服の分別方法

 

衣類の素材別の分別

 

衣類の素材は様々です。
綿、ポリエステル、ウール、ナイロン、レーヨンなど、多くの素材が混在している場合もあります。
自治体によっては、素材別に分別を要求するところもありますので、ご自身の地域のルールを確認しましょう。
例えば、綿素材の衣類は多くの自治体で回収対象ですが、ゴム素材が含まれるものは回収できない場合があります。
また、化繊と天然素材の混紡品は、どちらに分別すべきか迷うこともありますが、多くの場合、天然素材の割合が多い場合は天然素材の分別方法に従い、化繊の割合が多い場合は化繊の分別方法に従うのが一般的です。
自治体の指示に従い、不明な点は問い合わせることをお勧めします。

 

汚れや破損の処理方法

 

泥、油、ペンキなどで汚れた衣類は、資源ごみとして回収できない場合があります。
また、大きく破れたり、穴が開いている衣類も同様です。
可能な範囲で汚れを落とす、または破損部分を修復してから出すようにしましょう。
ただし、修復が困難な場合は、可燃ごみとして処分する必要があります。
特に、食べこぼしなどの油汚れは、他の衣類を汚染する可能性があるため、しっかりと処理することが大切です。

 

ボタンやファスナーの扱い

 

ボタンやファスナーは、通常、つけたまま回収に出して問題ありません。
ただし、自治体によっては、取り外すように指示している場合もあります。
また、壊れていたり、取れかかっているボタンやファスナーは、事前に補修するか、安全に梱包して出すようにしましょう。
金属製のボタンやファスナーは、回収後に分別工程で機械に損傷を与える可能性がありますので、特に注意が必要です。

 

服の資源ごみ回収ルール

 

自治体ごとの回収ルール

 

資源ごみとして回収できる衣類の種類や、分別方法、回収日、回収場所などは、自治体によって大きく異なります。
岡山市では、綿、ポリエステル、ウール、ナイロンなどの衣類、毛皮、布製のかばん、カーテン、毛布などが回収対象ですが、ビニール製のかばんやぬいぐるみなどは回収できません。
大阪市では、古紙・衣類の分別収集があり、週1回の収集日があります。
住んでいる地域によって収集日が異なり、マンションなどでは自主回収が行われている場合もあります。
練馬区では、特定の施設で衣類の回収を行っており、回収日や時間、回収できる衣類の種類に制限があります。
それぞれの自治体のホームページやごみ収集に関するパンフレットなどで、詳細なルールを確認しましょう。

 

回収できない衣類の種類

 

回収できない衣類には、大きく分けて以下のものがあります。

・汚れがひどいもの（油汚れ、ペンキ汚れなど）
・破損が激しいもの
・ゴム製品
・電熱式防寒服や電動ファン付き衣類など電線を使用しているもの
・じゅうたん、カーペット、布団、ベッドパット、マットレス
・ぬいぐるみ
・ビニール製のかばん
・靴
・使用済みの下着、ストッキングなど

自治体によっては、これらの他に回収できない衣類の種類があるので、必ず確認してください。

 

回収場所と回収日

 

回収場所は、指定された資源ごみステーション、もしくは自治体が指定する回収場所となります。
回収日は、地域によって異なりますので、ご自身の地域のゴミ収集カレンダーを確認するか、自治体のホームページで確認してください。
回収日が雨天の場合でも、多くの自治体では回収を実施しますが、衣類が濡れないよう、袋の口をしっかり閉じて出すことが大切です。

 

資源ごみとして服を出す際の注意点

 

適切な袋詰め方法

 

衣類は、透明または半透明の袋に入れて出すように指示されている自治体が多いです。
袋の大きさは、自治体によって異なる場合がありますので、確認が必要です。
また、複数の袋に分けて出す場合、各袋に衣類の種類を記載しておくと、分別作業がスムーズになります。
ただし、ダンボールや紙袋を使用できない自治体もありますので、注意が必要です。

 

持ち込み方法と注意点

 

回収場所への持ち込みは、指定された時間内に行う必要があります。
回収時間前に持ち込むことは、他の住民の迷惑になる可能性があるため避けましょう。
また、持ち込む際は、雨で濡れないように注意し、ゴミ出しマナーを守って行動しましょう。

 

よくある質問と回答

 

Q1: 古着をまとめて圧縮袋に入れて出しても良いですか？
A1: 圧縮袋に入れて出すことは、多くの自治体で問題ありませんが、袋が破損しないように注意が必要です。
また、圧縮しすぎると分別作業に支障をきたす可能性があるため、適度な圧縮に留めることが重要です。

Q2: リサイクルできない衣類は、どうすれば良いですか？
A2: リサイクルできない衣類は、可燃ごみとして処分します。
ただし、毛布など大きなものは、粗大ごみとして処理する場合があります。
自治体の指示に従って処分してください。

Q3: 回収できない衣類を間違って出してしまったらどうなりますか？
A3: 回収できない衣類が混入していた場合、回収されないか、もしくは分別作業に支障をきたす可能性があります。
次回からは、注意して分別するようにしましょう。

 

まとめ

 

今回は、資源ごみとしての服の出し方について、分別方法、自治体ごとのルール、注意点、よくある質問などを解説しました。
地域によってルールが異なるため、ご自身の自治体のホームページやゴミ収集カレンダーで確認することが不可欠です。
適切な分別と処理を行うことで、資源の有効活用と環境保全に貢献できます。
不明な点があれば、自治体にご連絡ください。
今回の情報を参考に、服の処理をスムーズに行いましょう。