
孤独死があった部屋の片付けは、気持ちの整理と並行して、現場に入ってよいか、何を残すか、誰に相談するかを確認する必要があります。血液や体液が付着している可能性がある場所を、ご家族が急いで清掃することは避けましょう。
倒れている方を見つけ、救急対応が必要な場合は119番へ連絡します。死亡が疑われるなど警察の確認が必要な場合は警察へ連絡し、担当者の指示に従ってください。ご自身で死亡を判断して片付けを始めず、救急・警察の指示を優先します。
現場の物を動かしたり、ご遺体を撮影したりすることを、一般的な片付けの準備として行う必要はありません。記録が必要な場合も、警察の確認やプライバシーに配慮し、撮影してよい範囲と提出先を確かめます。愛知県警察:110番の案内
血液・体液が付着した物は感染の危険性を考慮して扱います。汚染した場所や物へ直接触れず、立入りや搬出を進めてよいか担当者と確認してください。防護用品を用意すれば家庭用の洗剤で処理できる、と自己判断しないようにしましょう。厚生労働省:感染対策の基礎知識
表面の清掃、汚染した家財の取扱い、臭いへの対応、床や壁などへの処置は、現場の状態に応じて相談します。ご遺体の搬出・警察確認の状況、気になる場所、建物の所有者や管理会社の連絡先を、分かる範囲で伝えましょう。確認のためにご家族が汚染箇所へ近づく必要はありません。
見積書では、清掃・家財撤去・脱臭・建物の修繕を分け、含まれる作業と追加費用の条件、担当者、作業後に確認する事項を確かめます。臭いが弱くなったことだけで安全性を判断せず、入室時期や残った問題を担当者と相談してください。
書類、貴重品、写真、形見など、保留したい物を家族で共有します。汚染している可能性がある物は、ご家族で持ち出さず、確認と保管の方法を清掃担当へ相談しましょう。処分する権限や相続への影響が分からない場合は、処分を決める前に弁護士などへ確認してください。
現場の確認、管理会社との連絡、見積りの比較を一人で抱え込む必要はありません。連絡窓口を決め、確認した事項を家族と共有します。気持ちや体調に負担がある場合は、信頼できる人や地域の相談窓口、医療機関に相談し、無理に現場へ入らないでください。
初期対応では救急・警察の指示を優先し、汚染箇所の自力清掃を急がないことが大切です。立入りと作業範囲を確認したうえで、残す物、清掃・撤去・脱臭の担当、見積りの内訳を整理して相談しましょう。

