実家の押し入れや子どもの机を片付けていて、何枚もの賞状が出てきた。場所は空けたいけれど、頑張った記録を捨てるのは気が引ける。そんなときは、残すものと手放すものを分けて考えてみましょう。
賞状を手放すときは、本人の意向を確認し、残す記録を決めてから分別します。写真に残す場合は、文字を読めるか、保存したデータを開けるかまで確認してください。処分する紙には氏名などが載るため、個人情報への配慮も必要です。
ごみに出す段階では、賞状の紙、額縁、表面のガラスや樹脂板、保管用の筒を分けて考えます。家庭から出す場合の手順と、自治体で調べる項目を順に見ていきましょう。
家族の賞状を整理するなら、本人にどれを残したいか聞いてから進めます。親には古い紙に見えても、子どもにとっては初めて受賞した記念かもしれません。家族が残したい賞状と、本人が手放したい賞状が違うこともあるため、置き場所も含めて話し合っておくと判断できます。
処分に迷うときは、次の点を一枚ずつ確かめてください。
額がかさばるだけなら、紙を残し、額だけを手放す方法もあります。紙を保管する場合は、購入前に縦横を測り、折らずに入るファイルやケースを選びます。手元に置きたいものは飾る、まとめて見返したいものはファイルへ、というように使い方で置き場所を決めると、残す量も考えやすくなります。
まだ決められないものは、処分品と混ぜずに保留にします。引っ越しなどの期限がなければ、家族で次に話せる日に見直す予定を決めてもよいでしょう。故人の賞状は、家族に残したいものがないか確認してから取り分けます。
賞状と一緒に入っている証明書は別に分けることも忘れないでください。卒業証書や資格の証明書など、今後提出に使う可能性のある書類は、受賞の記念と同じ判断で処分せず、用途を確認して保管します。

写真に残すなら、処分する前に一枚ずつ撮影し、名前、受賞内容、日付が読めることを確かめます。写真を残しただけで本人が納得できるとは限らないため、実物も残したいものは先に取り分けてください。
撮影から保存まで、次の順で進めると確認漏れを防げます。
例えば、子どもごとのフォルダの中に年度別のフォルダを作れば、きょうだいの賞状が混ざりにくくなります。ファイル名は「2024年_書道_入選」など、自分が探すときに思い出せる言葉で構いません。撮影枚数が多い日は、保存の確認が終わった紙と、まだ撮っていない紙を別の束にします。
紙には氏名のほか、学校名や所属団体などが載っていることがあります。手放すと決めた紙は、シュレッダーで裁断するなど、記載内容をそのまま残さない方法を選びます。厚い紙やラミネートされた紙を機械に入れる場合は、使っている機器の説明書で対応素材を確認してください。
裁断後の紙の出し方も自治体で確認します。名古屋市のごみ・資源分別検索では、シュレッダー古紙は可燃ごみです(2026年10月4日確認)。お住まいの自治体でも、裁断後の紙の品目を調べてから出してください。
写真にも個人情報は残ります。家族に送る相手や保存先を確かめ、SNSなどへ載せる場合は、本人の意向と氏名・学校名などの写り込みを確認します。
ごみに出す前に、素材と大きさを確認して自治体の案内と照合します。賞状が入ったままの額を一つのごみとして扱うか、紙や表面の板を取り出すかも、自治体の案内に従ってください。
調べるときは、次のように対象を分けると問い合わせ内容が具体的になります。この表は、全国共通の分別区分を示したものではありません。
小さい画面では表を横に動かして確認できます。
| 対象 | 手元で見るところ | 自治体に確認する内容 |
|---|---|---|
| 賞状の紙 | 紙だけか、表面に樹脂の加工やラミネートがあるか | 加工を含めて、古紙や雑がみの対象になるか |
| 額縁の枠や裏板 | 木、金属、樹脂などの素材と、額全体の大きさ | 額のまま出すか、部品を分けるか。粗大ごみの対象か |
| 表面の板 | ガラスか樹脂か。ひびや破損があるか | 分別区分と、危険な部分の包装や表示 |
| 保管用の筒 | 紙、樹脂、金属などの素材と、ふたの素材 | 筒とふたを分けるか。加工された紙の筒を古紙に出せるか |
名古屋市は雑がみを、新聞・雑誌・段ボール・紙パック以外の資源化可能な紙類としています。ただし、紙に見えるだけで資源回収へ出せると判断せず、賞状の加工を含めた受け入れ条件を確認しましょう。自治体の検索で賞状や筒が見つからない場合は、材質、加工の有無、大きさを伝えて窓口へ問い合わせます。
ガラス部分については、名古屋市の不燃ごみの案内でガラス類を不燃ごみとしています。同市は危険なガラスなどを厚手の紙などで包み、「キケン」と表示するよう案内しています(2026年10月4日確認)。樹脂の板や額全体の扱いは、このガラスの区分から決められません。
分別のためにガラスを割ったり、額を無理に壊したりすることは避けてください。外しにくいものや、ひびが入っているものは、その状態を伝えて出し方を確認してください。
大きさのルールも見直されることがあります。名古屋市では、2026年10月から45リットルの指定袋に入らないものを粗大ごみの対象に変更しました。袋の口をしっかり結べない場合も対象となり、例外品もあります。古い分別表のサイズだけで判断せず、出す時点の案内を確認してください。

賞状だけなら、残す記録を決め、紙と額を分けて調べるところまでを自分で進められます。写真、手紙、家具なども一緒に整理する場合は、残すものと判断を保留するものを先に取り分け、家族と作業範囲を共有しておきます。
片付けを依頼するなら、残したい品、確認が必要な品、作業の期限を伝えてください。希望を整理してから相談すると、どこまで自分たちで行い、どの作業を頼むかを決めやすくなります。
こころテラス東海では、ご本人やご家族の要望を伺い、生前整理や家財の仕分けをお手伝いしています。実家の品が多く整理を進めにくい場合は、生前整理のサービス内容をご覧ください。