遺品整理時の住居の整理について
遺品整理時の住居の整理について
今回より、遺品整理・生前整理について、今までの経験を生かして、お客様からのよくあるご質問や、一般の方に判り難い点を記述させていただきます。
今回のテーマは、何時から遺品整理に取り掛かればよいのか?という事です。
これは私たちが、作業後にお客様から頂く沢山のお声で判ります。
「心の隅にずっと引っかかっており、やっとほっとしました・・・」
これが大半の方の第一声です。
皆様、早くやらないと・・・と気にかけていらっしゃいますが、初めての事で、なかなか手が付けられず、気にはなるが、なかなか進まず疲れてしまうのが遺品整理の現状です。
よって、前述のように心労にもなりますし、遺産相続(固定資産税などの金銭的なデメリット)もあるので、出来るだけ早めに着手されたほうが良いと思っております。
しかしその後の段取りを何も考えずに進めても問題が発生しますので、ここでは遺品整理の概要と、大まかな段階やその際のポイントをこれから順に記述させていただきます。
故人が住んでいた場所の整理
「亡くなられた方が賃貸物件に住んでいた場合」
この場合は、管理会社又は大家さんへの連絡です。
基本的に賃貸物件は、一カ月前退去告知が一般的なので、告知をしても翌月の月末までの家賃を支払う必要性があるので、これをまず考えるべきです。
また、先の告知を既にしていたとしても、私共のような家財撤去業者は、月末退去のお客様が多い事から、月末のスケジュールが早めに埋まる傾向があるので、早めに見積予約、そして成約、スケジュールの決定をすることが大切になります。
「持ち家の場合」
この場合、まず考えないといけないのは、今後この家をどうするのか?です。
自分たちが住むのか?、住むにしてもリフォームをするのか?、家財を撤去した後に家ごと売るのか?、家を解体して更地にして売るのか?を考えないといけません。
リフォームをせず、不要な家財を撤去してその場所に住む場合は、現在住んでいる家をどうするのか?賃貸ならば引っ越し業者の手配や、先の「賃貸物件」のように大家さんへの退去告知が必要になります。
リフォームして移り住む場合は、現在の住宅の退去告知、リフォーム会社の手配と打ち合わせ+完成日時の把握を理解しないと、家財撤去のスケジュールが組めませんので、全てのパズルのピースを上手に埋め、スケジュールの調整を上手に行う必要があります。
次に、家を売られる場合、家を解体するのか?それとも解体して更地にした後に売るのか?です。
ただ、今後は若世代の人口が減る事から、解体は増えても、家の購入者は減る傾向にある事から、土地の値段が下がる事が予想されております。(もちろん、土地価格の上下変動もございます)
これを頭に入れておいて、そのまま売るのか?それとも更地にして売るのか?を考えたほうが良いと思います。
まず、そのまま売る場合ですが、不動産会社にそのまま売るので手間はかかりませんが、その土地を売買する場合、面している道路の幅や、家が古い場合や、家の間取りに難が有ったり、駐車場の位置や駐車可能な台数を含む土地の問題が有ったりすると、売れにくく、価格も安くなってしまいます。
逆に更地にする場合、売却価格はそのまま売るよりも高くなる傾向ですが、解体費を事前に手持ち資金から支払う必要がある事と、更地にすると固定資産税の減免分が無くなるので、売れる目安もないのに、早まって解体すると資金の持ち出しが増えてしまいます。
よって、解体せずに売りに出し、売却契約後に解体して更地渡しにした方が、持ち出し含め費用が抑えられます。
ただ、更地私の場合、購入者が土地の全体像を把握しにくい事から、少し売れにくくなる場合もあるようです。
「持ちマンションの場合」
これも、基本的には持ち家の場合と一緒ですが、マンションは老朽化すると、そこに住む住民の合意が無いと改築が出来ない等のデメリットがあるので、安く売買される傾向があります。(土地が実質無いこともデメリットの一つです)
比較的新しく内装も綺麗な場合は、売れる可能性が高いのですが、古い場合は中をリノベーションする必要があり、買い手はこの金額も借入するので、価格交渉をされる場合があります。
基本的に、中古マンションは、基本価格は大体1000万円くらいで、築年数、中の傷み等で金額が増減いたします。
また、貸し出したいというご希望をお持ちのお客様もいらっしゃいますが、そのマンションの他の部屋に貸し出し物件がある場合、それが埋まっているのか?それとも借り手が居らず空き部屋になっている事が多いのか?を調べておき賃貸物件として需要があるのか?を知っておく事も大切だと思います。
また賃貸した場合、設備の故障などがあった場合は大家持ちになりますし、住民の方がお亡くなりになった場合や、保証人は居るのか?、保証人がいたとしても相続放棄をされた場合や、最悪の場合ゴミ屋敷になった場合等のデメリットも事前に考慮しておくことが重要です。
「不動産の売却」
持ち家(持ちマンション)の場合で、住む予定が無い場合は、固定資産税や、空き家法の問題から、早めに処分をされた方が良いと思います。
過去の例から申しますと、「孤独死された方の持ちマンションを売りたいが、事故物件なので専門の不動産屋をしらないか?」を言う内容が多くございました。
先の車の売却と同じく、手間はかかりますが、これも弊社なら、関連会社に不動産屋もおりますので、物件売却時の提案書を作成しお渡しする事が可能です。
また、弊社自体が解体工事業も兼ねているので、遺品整理から解体、不動産売却までワンストップで対応可能です。
「車(バイク)の整理売却について」
これは、住居の整理とは別ですが、お困りの方が居るので付随して記述いたします。
車の売却については、持ち主が生きていらっしゃる場合は、簡単なのですが、お亡くなりになった場合の車は、相続人すべての売却同意(書面に捺印)が必要になります。
但し、軽自動車とバイクは比較的に簡単ですが、普通車は、先の同意書が必要になります。(原付バイクは、業者が嫌がる傾向にあるので、近くのバイク屋さんに連絡して引き取ってもらった方が無難な場合が多くあります。)
持ち家や持ちマンションも一緒ですが、車の程度によっては、売却価格が非常に安い場合もあるので、手間とコストが合わない場合が多くみられます。
こういった場合は、車の売却までやってくれる遺品整理業に業務をお願いしたほうが、ある程度の手間が省けるので良いと思います。
まとめ
上記より、重要なポイントは、まず「売る土地は魅力があるのか?=買い手がいるのか?」を第三者的な目で判断する事です。
例えば、立地が非常に良くても、古い家は誰が買うのか?を考えるべきです。(また借り手はいるのか?)
当然、古い家は、購入者に後のリフォーム代が掛かる事からあまり高い売却額を設定しても売れにくくなる事があります。
最後になりますが、その後に私共のような家財撤去業者(遺品整理・生前整理)とスケジュールを詰め、全体のスケジュールを構築してください。
*:遺品整理・生前整理の専用サイトがありますので、https://www.cocoroterrace-ihinseiri.com/lp/是非こちらもご覧ください。(URLをクリックすると画面が変わります)
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