遺品整理と生前整理(断捨離、終活)のすすめ

大量にある不要な物を捨てる

今回は、遺品整理と生前整理(断捨離、終活)について少し記述いたします。
実際の「終活」とは、遺言作成や、デジタル遺産のパスワードやIDを書き記しておく事ですが、今回は「大量にある不要な物を捨てる」という「断捨離」に近い内容で記述をさせて頂きます。

今までの経験から、遺品整理は、故人がいらっしゃらないので、ご親族が必要なもの以外は、ほぼ廃棄されることが多いので、要不要の判断についてはそこまで時間がかかりません。
しかしながら、生前整理は、老人ホームに入られる際、入院され退院の可能性が低い場合や、ご親族(特にお子様)より、ご両親の実家に物が多く、下手をすればゴミ屋敷化しそうな場合にご依頼頂く事が多いので、ご本人は説得され渋々整理をされることが多いのです。
要は、ご本人としては突然「断捨離、終活」をさせられる訳です
生前整理を勧めたご親族は「そんなの要らないでしょ!」と廃棄を勧められますが、ご本人としてはたまった物じゃありません。
よって実際の現場では、2つの方法で「断捨離、終活」を進めてみてはいかがでしょうか?

1)目標設定

新しい住居や施設に移られる際は、新しい生活スペースの広さをお聞きし、整理するモノと、残す物の割合を設定します。
継続で住まれる際は、「断捨離、終活」をする理由があるので、これをお聞きします。
その理由は様々ですが、例えば「整理して、介護ベッドを部屋に入れたい」「足が悪いので、安全に歩けるスペースが欲しい」や、汚部屋やゴミ屋敷の方は「この生活をリセットしたい」等です。
これらに応じて、先と同様に目標設定をします。
例えば「今回は8割方を廃棄する」と目標が決まったら、具体的に「衣服なら、10枚中8枚を捨てるという選択をすると言う事ですね?」「春夏秋冬の衣類を、組み合わせを考えながら、季節に合わせて七組(1週間分)ずつを残していきましょうか?」等と、更に掘り下げてお話をし、ご本人に方法を提示します。

 

2)要不要の判断をするの際のポイント

作業時に、要るモノを入れる箱とは別に、“判断を保留し少し考える箱”を設定し、要不要の判断時に、少しクッションを入れて、断捨離する際の精神的な余裕を作ってもらいます。
これにより、1度目の要不要の判断が終わった際に、この“判断を保留し少し考えるモノ”の箱のみを再度選別するので、ご本人も楽に選別が出来るのです。

とはいえ、モノが多い家に住む方は、どうしても「いつか使うかもしれない」と考える傾向があるので、私達や、整理を勧められた方からすると「不必要」だと思えるものまで「必要」と判断されがちです。
もちろんそのモノには、ご本人の思い出や、そのモノなりの思い出があります。
そこで、そのモノの背景が有ればお聞きし、無い場合は、出来るだけ優しく言葉の後押しを致します。

「今まで、使わなかったと言う事は、これからも使うときは少ないかもしれませんね」

「これなら、いつでも買えるので、必要な際にまた買いませんか?」

「似たようなモノがさっきも有ったので、一つにしましょうか?」

こういったお話をお客様と分別中にしていると、意外と捨てることに抵抗が無くなり、要不要の判断が早くなる場合もございます。

本来、生活する上で、モノが最低限で少なくても生活に支障はありません。
私たちのような仕事をしていると、モノを捨てる(廃棄)にお金が掛かる事を知っているので、買う前に「使うのか?」と言う事とは別に「捨てる」際の事も考える事から、必然的にモノが少ない生活をしている人が多くなります。無ければ、その時に買えばいい、いつか使うだろうと言う事でモノを買わない(貰わない)ほうが、モノは増えません。
実際にモノが少ない方が、清潔ですし、気分も晴れやかで、人も家に呼べるのです。

 

まとめ

ゴミ屋敷・汚部屋のご依頼で、故人が死ぬまで「本人が拒み、10年近く部屋(家)に入った事が無かった」、また夏場に多いのが「エアコンが壊れたけど、部屋が汚くて業者を呼んで修理が出来ない」、友人に自宅まで迎えに来てもらった時「友達が“トイレを貸してくれ”と言っても、恥ずかしくて貸せないので、嘘をついてでもコンビニのトイレに行ってもらう」や、お子さんが「孫をここ(両親の家)には呼べない」というように人を家に入れられない事例が多々あります。
また、モノが多い家には、同じものが幾つもあります。
これは、使いたい時にモノが多く見つからないので、買ってしまい、何個も同じものがあるという悪循環です。(もちろん、買った事を忘れると言う事もあります)
ミニマリストという「モノを最低限だけしか持たない」という生活スタイルがありますが、いきなり「ミニマリスト」には成れませんので、先の方法で一度「断捨離、終活」をしてみませんか?もちろん、不安なら私達「こころテラス東海」がそのお手伝いや断捨離支援を致します。
また、遺品整理は残されたご家族に負担を与える物(負の遺産)であり、その負担を減らす為にも「生前整理・終活・断捨離」を行う事が非常に重要なのです。

 

上記のような「生前整理・断捨離・終活」でお悩みの方は、是非「こころテラス東海」にお気軽にお問い合わせください。
見積はもちろん無料です。

*:遺品整理・生前整理の専用サイトがありますので、https://www.cocoroterrace-ihinseiri.com/lp/是非こちらもご覧ください。(URLをクリックすると画面が変わります)

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