買取とリユース品・・・遺品整理業者は、実際にどんなものが買い取れるのか?

買取について

今回は、実際に、お客様より買い取れる物と、無料で引き取る物(=リユース品)について書きたいと思います。
遺品整理や、生前整理の際に、出来るだけ物を売って捨てる物を少なくし、整理の代金を減らしたいと考えている方は多いと思います。
よって、実際に遺品整理業者(弊社の場合)は、何が買い取れて、何が買い取れないのか、また無料で引き取りリユースする事で、廃棄代を減らすことが出来るのかについて書いてゆきたいと思っております。

古物市場について

弊社は、東海地区(愛知・岐阜・三重)で唯一クローズド(紹介無しでは入れない)の古物市場に出入りする古物売却業者です。
なぜ?唯一かというと、単純に他の業者を市場で見ることが無いからです。
東海地区は、他の地区と違い許可なしでは入れない市場が圧倒的に多く、他の遺品整理業者は、古物市場に出入りしたくても見つからないのです。

また古物市場と一口に言っても、色々あります。
古物商を取得していれば、買い手としては、参加できるが、先に記述したように売り手としては参加できない市場があります。
もちろん、古物商を取得している人なら誰でも参加できる市場もありますが、こういった市場は、どちらかと言うと出品される物のレベルが低く、発展途上国などの海外に輸出される物が多かったり、出品される物の範囲が狭くなります。

弊社の出入りしている古物市場は、骨董品がメインの市場や、電化製品がメインの市場、時計がメインの市場、絵がメイン、和服がメイン、宝石や貴金属がメイン、キャラクターグッズや漫画・ゲームがメイン等、実は主として扱うモノが違う古物市場が存在します。
古物市場には、リサイクルショップが買い付けに来ます。
弊社が現在出入りしている市場は、主として6つありますが、どれも特色があり、その市場に合った物を持ってゆくことで、価値を正しく判断いただけるので、より高く売ることが出来ます。
高く売れると言う事は、高く買い取れると言う事と、先の理由から他の業者より買い取れる幅が広いと言う事なのです。

また古物市場に出せない物は、無料で引き取り、海外に輸出します。
但し、リユースという観点から考えれば、捨てるよりも無料引き取りで、再度使ってもらった方がよいと思っております。

それでは本題に入りましょう。
まず買取と言っても色々な物のレベルがあり、単品で買い取れる高価なものと、山(カテゴリーの同じ物のまとめ買い)で買い取る物に分かれますが、以下にある物は買い取り対象です。

買取品の内容

1)金属の専ら物(もっぱらぶつ=主に資源物)
これは、不要物を減らす為の買取であり、ここでは金属物(屑鉄、缶等)などです。
金属物は、鍋やヤカン、包丁、金属の棚、車のホイール、金属物置等、金属がその物の構成で8割以上ある物が買い取れます。(逆にプラスティックなどが、多く含まれるものは買い取れません)

2)雑貨品(未使用品に限る)の買取
基本的に、本来液体の物は買い取れませんが、シャンプー、リンスやコンディショナー、各洗剤系、ハンドソープなどは、金額は安いのですが買取し、児童養護施設にトイレットペーパー、ティッシュ、マスクと一緒に年2~3回寄付をしております。(*お客様のご厚意で、寄付してくださる場合もあります)
買い取れる物を少し記述しますと、未使用の石鹸、タオル、入浴剤(固形・粉末)、台所用品(フライパン、鍋、包丁、ヤカン、100円ショップ物でも可)、トイレ用品、雑貨などは、雑貨品としてまとめて買取を致します。
買い取れない物は、未使用でもスプレー、ライター、電池、蛍光灯、水銀入りの体温計などです。
また雑貨品でも、非売品の物は未使用であれば、買い取れます。(非売品=キャンペーンでのプレゼント品等=希少性の高い物)

3)贈答品(未使用に限る)の買取
食器や漆器のセット、タオルセット、バスセット(洗剤除く)などがこれに当てはまります。
箱の表面が汚れていても、中身が綺麗であれば買取は可能です。
食器などで、使用した物は、ほぼ金額が付かず、よほど希少な物でないと買取が難しい物です。(海外輸出ならキロ10円程度で買い取ることも出来ますが、現在の市況では難しいのが本音です。)
ウエッジウッドやナルミボーンチャイナなどのブランド品でも、箱が無いと買取は非常に難しくなりますが、コーヒーカップで希少な物は箱が無くても金額が付く場合があります。
また、砂糖などの食品贈答品は、未使用でも買い取れません。

4)電化製品の買取
古くても未使用なら、買い取り対象です。
使用した家電中古品は、基本的には発売から5年以内の稼働するモノに限られますが、テレビやエアコン等需要がある物は、物によっては発売から7年物でも買い取れます。
要は、需要(買い手)が多いのもは、買取しやすく、需要の少ない物は買取が難しくなるのです。
例えば、蛍光灯のシーリングライトは買い取れませんが、LEDのシーリングライトは買取が可能です。これはLEDの寿命が長い事と、省電力、明るい光力であり人気が高いからです。
また逆に、昔人気があった物で、今も需要がある物も買い取れます。
これに当てはまるのが、例としてカセット/CD/MDウオークマンや、音響品の(旧)サンスイ、タンノイ、AKAI等の人気アンプや、メガドライブやPCエンジン、携帯ゲーム機などの昔のゲーム機とゲームです。
逆に電化製品で買取が難しい物は、冷蔵庫やトイレのウォシュレット、マッサージチェア等です。
冷蔵庫が買い取り難い理由は、冷蔵庫庫内の臭いであり、臭いが少ない物は買い取れますが、新しくても臭いが酷い物は買い取れません。この理由は、冷蔵庫の中の臭いは非常に取れにくく、臭いを取って売るまでに非常に手間がかかり大変だからなのです。
よって、整理の際に、冷蔵庫の中身を出さずに、ブレーカーを落としてしまうと、物が腐り、冷蔵庫に臭いが付いて取れなくなるので、新しくても買取が出来なくなる場合もあるので注意が必要です。
ウォシュレットなどは、ほぼ中古で買う人が居らず、売れないからなのです。
マッサージチェア等の健康器具は、実はあまり需要が無く、場所を取る割には高く売れないので買い手も嫌がる傾向にあります。
またパソコン本体は、よほど古くない限り買い取れますが、パソコンモニターはリサイクル家電に入るので、新しい液晶タイプの物でない限り買取は難しくなります。

5)家具の買取
正直に申して、家具はほぼ値が付きません。
これは家具(タンス・鏡台)などの需要があまりないからです。
現在では、タンスよりクローゼットなどの収納が増えている事や、合板でもおしゃれな家具しか人気がなく売れないのです。
金額が付きやすいのは、リビングで使うモノ(TV台、サイドボード)、おしゃれな食器棚、ダイニングテーブルとイスです。(合板や強化段ボール製品は不可)
色も、赤系はまずダメで、黒や白の物の方が価格が付きやすいようです。
また買い取り手の家に入らないような大きく、背の高い家具も、いくら見栄えが良くても金額は付きにくくなります。
但し、タンス自体をリユース品の物入れとして使用する場合があり、この場合は、買い取れませんが、無料で引き取る場合もあります。

ソファーも物が良ければ買い取れますが、傷んでいたり、破れがある物は、まず無理だと考えてください。
一枚板のテーブルも良く出てきますが、背が低い物はダメで、足が長い物なら金額が付きます。
また上記より、家具は買い取り業者も場所を取る割には、売却金額が低く、需要が少ないのであまり喜んで買い取らない傾向になっています。
但し、仏壇だけは、金ピカな物ほど海外で需要があるので、高く買い取れます。(除く名古屋仏壇)

6)貴金属・装飾品の買取
貴金属の中でも、指輪は例えダイヤモンドでも0.4カラット以下は価値が無く、他の石は大きくてもまず値が付きません。
よって価値があるのはやはり貴金属としての金やプラチナとなります。(買取額は、相場の7掛けの金額となります)
但し、骨董品や装飾品、造形品としてなら、金製品よりも銀製品の方がグラム相場よりも高く買い取れます。(注:もちろん金の純度や、重さにもよります)
あと時計ですが、ブランド品はもちろんですが、箱や保証書があると高く買い取れます。
またノーブランド品でも、クオーツよりも機械式の時計の方が、高く買い取れますが、まとめれば山としても買取可能です。(クオーツの置時計、掛け時計は買取が出来ません。但し、新品は買取可能)
この理由は、クオーツの場合、電池の液漏れ破損などが確認できないからです。

7)化粧品・香水・バッグの買取
基本的に、化粧品は買い取れない場合が多く、香水はボトルに半分以上あれば買い取れます。
バッグなどは、本物のブランド品なら買い取れますが、偽物は直ぐに分かるために買い取れません。

8)絵・掛け軸の買取
絵は、やはり有名な画家の物でないと、金額は付きにくいのですが、たまに非常に良い額だけでも金額が付く場合があります。
掛け軸も、高価な値が付くのは古い時代の物ですが、何本かまとまれば山として買取が可能です。
但し、掛け軸は現在の住宅環境から床の間が少なくなっている為に、買取金額は低く推移しております。

9)自転車・乳母車の買取
自転車は、引き取り表にお名前、ご住所、連絡先をご記入いただければ、500円~1500円程度で買い取れます。(*盗難自転車の売買を防ぐため)
電動自転車は、バッテリー、充電器があれば最低でも5000円以上の金額が付きます。
また、乳母車や、ベビーカー、車いすも買取が可能です。

10)自動車・バイクの買取
車や100cc以上のバイクは、持ち主が生きていらっしゃれば、比較的簡単に買い取れますが、お亡くなりになっている場合、相続品となってしまうので、相続者全員の売買を認める書類にサインを頂く必要があり、手間がかかってしまいますが、売買は可能です。
但し、軽自動車や原付バイク~小型バイク(100cc以下)は、比較的簡単に売買が可能です。
また、車の場合、車検証や廃車している場合は譲渡証明書が必要になります。
レッカー移動など、動かない車も問題ないので、ぜひ一度ご相談ください。

11)和服の買取
以前は、人気があり、高値で買い取り出来ましたが、現在は絹の物や、絞り品しかほぼ金額が付きません。
また、丈があり、返しが広い物ほど金額が付きやすいのですが、これは手直しが出来るからです。
ただ帯は、冠婚葬祭用でなければ買取可能です。
よく遺品整理前に、和服の買取業者に訪問買取をしてもらったお客様にお話を聞きますが、買い取れる物しか持っていきませんし、金額と言えば、訪問費用(出張費用)を買取金額から引かれる為、かなり買いたたかれているようです。
弊社は買い取りで全部処理出来て、出張費用もかからないので、金額が高い場合があり、お客様より「最初から、こころテラスさんにすべて売っておけばよかった」と言うお声をよくお聴きします。

12)趣味品の買取
これに当てはまるのが、釣り具、楽器、スポーツ用品、ホビー全般です。
スポーツ用品(スキー、スノーボード、サーフィン、ダイビング)などの品は、その年の流行や、サイズや大きさ、取り付けなどの問題があり、ほぼ金額が付きません。
特に、筋トレ製品は、屑鉄としての買取は出来ますが、トレーニング製品としての買取は難しくなります。
釣り具は、ブランド品や、バス釣り用品が高く、海釣り、川釣り、渓流釣りの順で買取は金額が下がってゆきます。
この理由は、釣りの人気の高さによって変わるためです。
ホビー全般(フィギュア、ミニカー、ラジコン、塩ビ人形)は、買取は出来ますが、人気のある物しか高額な金額は付かず、低い買取が一般的です。
但し、人気キャラクターのグッズならまとめても高価な金額で買い取れる場合があります。
楽器に関しては、軽い破損の場合、弊社では修理が出来るために、高価な買取が可能です。
但し、人気の高い順で、エレキギター&ベース、アコースティックギター、三味線(津軽三味線が高く、長唄三味線は低い金額)等の順番になります。

13)工具の買取
インパクトドライバー、電ノコ、サンダー、芝刈り機などの電動工具は高い買取が出来る物です。
特に、日立製品は、モーターの耐久性やパワーが高いので、高く買い取れます。
但し、エアー品(ネイルガン等)は、その場で動作確認が出来ないので、買取が出来ない場合があります。

14)ひな人形、和人形、5月人形の買取
買取は、非常に難しい品です。
この理由は、ひな人形、5月人形などの祝いの品を中古で買う人がまずいないからです。
和人形は、海外でも人気が低く、日本でも需要が減っているので、買取が難しいのです。

ざっと14品目の買取に付いて、記述いたしました。
次は、買い取れないが、無料で引き取り、リユースする内容を以下に記述します。

無料引き取り品(リユース品)の内容

1)紙類・ダンボール・衣類の専ら物(もっぱらぶつ=主に資源物)

基本的には、汚れていない物が対象で、下着や靴下は引き取れません。
紙類・ダンボール・衣類は、昔は買い取っておりましたが、買取金額がどんどん下がってきて、キロ1円でしか売れない状態です。
この金額では、業者が古紙等の業者に持ってゆく際のガソリン代にもならない為、現在は無料で引き取り、エコステーションに持込んでおります。
しかしながら、これらも廃棄する際は、お金が掛かるので、無料で引き取りが出来れば、お客様の廃棄代の総額は安くなります。
また、紙類・衣類は、廃棄の際に重い物なので、引き取る事で、廃棄代は大幅に安くなります。

2)ぬいぐるみやディズニーなどのキャラクター品

汚れていても、壊れていなければ大丈夫です。
未使用でも、単価の低い物はリユース品となります。
また、洗えば綺麗になるのであれば大丈夫です。

3)靴

汚れていても、壊れていなければ大丈夫です。

4)使用済みの皿、コップ

汚れていても、壊れていなければ大丈夫です。
これらは、廃棄の際に重い物なので、引き取る事で、廃棄代は大幅に安くなります。

5)傘

ビニール傘以外は、大丈夫です。
汚れていても、壊れていなければ大丈夫です。

 

まとめ

このように、遺品整理や、生前整理の際に、出来るだけ物を売って捨てる物を少なくし、整理の代金を減らしたいと考えている場合、遺品整理業者は相当な量を買取又は、無料で引き取ってくれます。
例えば、2トントラック1台10立米で、4台分(40立米=約1軒屋分)の場合、少なくても1台分は買取又は無料引き取りが出来るでしょう。
また、CMなどをしている訪問買取業者も、実際にはそんなに高い買取金額は付かず、出張費用が買取金額から引かれる為、お客様に売った品物と金額を聞くと、当社の方が高く買い取れた物が多々ある場合があります。(訪問買取業者の真の狙いは、貴金属であり、売却差益の少ない物は引き取らない)
ここで述べたように、遺品整理業者に買取は一括で任せて頂いた方が、高い買取金額となる可能性が高く、また廃棄代も相当に安くなるので、メリットが多いと思います。
但し、事前に買取や無料引き取りをやっているかどうかの確認や、信頼できる遺品整理業者を選ぶことが重要です。

 

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