遺品整理を業者に依頼することを検討する際には、遺品整理と遺品回収の違いや特徴についてしっかりと理解しておくことが重要です。

遺品整理は残しておくものと処分するものを仕分けた上で、処分するものの処分を行うことを指します。しかし、遺品回収は遺品の処分のみを意味することが多いです。

そのため、遺品回収の業者に依頼した場合、整理までは受け付けてもらえないことがあるため注意が必要です。あらかじめ、親族の方で整理を済ませた上で、不要となった遺品の回収に来てくれるのが遺品回収業者に該当します。

これに対して遺品整理業者は、基本的に整理から処分までを依頼することができます。遺品整理を業者に任せる際には、「整理」と「回収」の違いに十分気をつけてください。

遺品整理には、往々にして日数がかかることが多いです。休日1日を費やせば済むだろうと思っていたら、相当な時間がかかって困ってしまったというケースは少なくありません。

もちろん、かかる時間は家の広さや物量によって変わってきます。また、遠方の家かどうかも関係してくるでしょう。

ワンルームマンションの部屋を遺品整理する場合、1週間前後で終わることが多いですが、一軒家を丸ごと整理する場合には、1ヶ月以上の時間がかかることも珍しくありません。

遺品整理のスケジュールを立てる際は、広さや物量などを考えた上で、余裕をもって時間を多めにとっておくのが望ましいといえます。

遺品整理はいつまでに終わらせなければならないといった決まりは特にありませんが、場合によっては、早いうちに整理や片付けを済ませなければならないこともあります。

よくあるのは、亡くなった方が賃貸のアパートやマンションに住んでいたパターンです。葬儀を終えた後、ある程度の期間の間に退去手続きを行う必要があります。そのためには、できる限り迅速に遺品整理を行わなければなりません。

また、多くの遺産がある場合も早い段階での遺品整理が必要になってきます。特に遺産相続によって相続税が発生する場合は要注意です。なぜなら相続税については、故人が亡くなった日の翌日から起算して10ヶ月以内に申告を済ませなければならないという決まりがあるからです。また、相続放棄を行う場合も3ヶ月以内の手続きが必要になります。

早いうちに遺品整理を済ませなければならない場合、仕事の都合などで、なかなか時間が空けられず困ってしまうことも多いです。そうなった場合は、遺品整理業者への依頼を考えておきましょう。

また、下記のようなケースに該当する場合は、安心して依頼できる遺品整理業者を見つけて依頼するのがおすすめです。

• ショックを受けており遺品整理に手がつかない
• 親族が高齢のため作業が難しい
• 遠方のため遺品整理のために1週間～1ヶ月の時間を作るのが難しい
• 遺品の量が多く終わる気がしない

遺品整理業者は親族の要望やスケジュールにも基本的に柔軟に対応してくれるため、依頼するメリットは十分にあるといえるでしょう。

遺品整理の方法や時間・人手確保で困った際には、業者への依頼を前向きに検討していきましょう。短期間で慌てて遺品整理を行い、後悔するといったことを防ぐことにもつながります。

遺品整理には時間がかかることが多いですが、十分な人手・時間を確保することはなかなか難しいでしょう。特に賃貸物件の場合には、早い段階で遺品整理を済ませる必要があるケースも考えられるので注意が必要です。

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