「特殊清掃員」は、孤独死や自殺など様々な理由でご遺体が放置された部屋の清掃や、ゴミ屋敷のクリーニングなどを行う仕事のことです。

特殊清掃員は、遺品整理業者やハウスクリーニング業者、そしてリフォーム業者に所属して働く方が多くいますが、中には起業して個人事業主として仕事をされている方もいます。

ここからは、特殊清掃員の具体的な仕事内容をはじめ、どのような点に気をつけて働いているのか詳しくご紹介します。

特殊清掃員の仕事内容

特殊清掃員の業務内容は多岐にわたります。豊富な経験やノウハウを駆使しながら、様々な現場の清掃、クリーニング作業を行っていくのです。

特殊清掃員の業務内容

• 臭いの除去
• 体液や血液の除去
• 害虫の駆除
• 遺品整理
• 不用品処分
• 室内のクリーニング

ご遺体が放置された部屋の清掃は、臭いやシミなどをきれいに除去するよう、丁寧に作業しなければなりません。ご遺体から出る死臭や放置されたゴミなどによる悪臭が、壁や床、布団やカーペットなどに染み付いているため、専用の消臭剤や洗剤などを用いてクリーニングしていきます。臭いの程度によっては数日かかる場合もあるので、根気強さが必要です。

さらにご遺体があった場所の体液や血液をきれいに除去します。特殊な洗剤やブラシなどの用具を用いて作業をしますが、場合によっては壁やフローリングの張り替えを行うことも少なくありません。

ハエやゴキブリなどの害虫駆除も大切な仕事です。特に気温が高くなる夏の時期は虫が発生しやすいため、過酷な作業となります。

そのほかにも不用品の処分や室内のクリーニングも重要な仕事です。リユース、リサイクルができるもの、処分するものに分別をし、部屋から物を撤去していきます。

特殊清掃員が仕事をする上で注意するポイント

特殊清掃員は、過酷な環境での作業を強いられるため、次のようなポイントに注意しながら業務にあたっています。

• 感染症の予防
• 近隣住宅への二次被害対策
• 丁寧で適切な作業や施工
• 適切な価格設定

ご遺体があった部屋やゴミ屋敷の清掃にあたる際、感染症の予防に十分注意しなければなりません。ご遺体があった部屋での作業の場合は、重篤な感染症を患っていたという可能性もあるため、消毒液や防護服を活用しながら作業にあたります。

窓を開放しながら作業をすると、臭いや害虫による二次被害をもたらしかねません。そのため、近隣住民の方たちへの負担やストレスをかけないように細心の注意を払って作業する必要があります。

集合住宅での作業の場合は、体液などが染み込み、下の階の住宅に被害が出てしまうといったように、様々な被害が発生しやすいといわれています。適切な作業や施工を行うことが非常に大切です。一流の特殊清掃員になるためには、様々な現場を経験しながら、知識やノウハウを身につけていく必要があります。

遺品整理やゴミ屋敷の清掃を検討されている方は、ぜひこころテラス東海までお気軽にご相談ください。不用品買取サービスも実施しているため、費用を抑えたい方にもおすすめです。

特殊清掃員の業務内容をはじめ、どのようなポイントに気を配りながら業務にあたっているかご紹介しました。清掃技術や能力だけでなく、ご遺体から発生する臭いやシミの除去などに適切に対応するため、知識や経験が求められる仕事であることがおわかりいただけたのではないでしょうか。

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